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カンガルーという名について有名な話があります。

オーストラリアを訪れて最初にその動物を見たヨーロッパ人は、名高い探検家クック船長とされています。彼が先住民にその動物の名を訪ねた時、先住民が『カンガルー』と答えたそうです。

クック船長はその答えを動物の名前としてうけとったのですが、じつは『カンガルー』という言葉は現地で『あなたの言っていることがわからない。』という意味があって、それがその動物の名として誤解されたまま世界中に広まってしまったという話があります。

ところが、これは伝説・作り話なのです。実際にはカンガルーという言葉は、カンガルー科に属する動物の一種を指した先住民の呼称であることがクック船長に同行していた博物学者のヨセフ・バンクスによって明らかにされています。つまり、カンガルーという名前は誰がつけたものでもなく昔からあった、名称だったということです。

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