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  カンガルーミート成分分析

 

 右記の成分分析表から、ルーミートは食肉の      なかでは、とても特異な存在といえます。高タンパクという栄養価に対して、脂質は1パーセント未満。さらに低カロリー、低コレステロールで、まさに夢のような健康食肉です。

 実際、メルボルン大学で、生活習慣病の患者を対象に、オーストラリアの先住民の伝統的なルーミート中心の食生活に切りかえたところ、体重やコレステロール値の減少など、大きな効果が実証されました。オーストラリアの国立心臓病財団では、食生活改善のための推奨食材として、ルーミートを認定しています。

 ルーミートは、糖尿病や高血圧などの成人病を患っている方、医師に食事制限をされている方、きちんと食事をしながらダイエットしたい方、スリムな体を保ちつつ筋力アップのトレーニングを積みたい方に、最適の食材なのです。

  カンガルー肉 牛肉
(サーロイン)
豚肉
(ばら)
鶏肉
(もも)
水分(%) 74.2
57
 
51.5
 
67.1
タンパク質(%)
 
23.6
18.4
 
14.5
 
17.3
脂質(%)
 
0.9
23.3
 
33
 
14.6
繊維(%)
 
0
0
 
0
 
0
灰分(%)
 
1.1
0.9
 
0.8
 
0.9
エネルギー(Cal)
 
110
290
 
360
 
206
コレステロール(mg)
 
54
77
 
84
 
73
※カンガルー肉の成分分析は日本食品分析センターによる試験結果 、その他のものは三訂補日本食品標準表のデータを掲載しています。また、エネルギーは100グラムあたりの値になっています。

  カンガルー肉 牛肉 豚肉 鶏肉 羊肉
飽和脂肪酸 28 40 33 40 40
単不飽和脂肪酸 19 42 34 24 40
多不飽和脂肪酸 38 9 25 36 10
リノール酸 25 4 18 15 5
アラキドン酸 9 1 4 4 1
※参考資料:Marked Improvement in carbohydrate and Lipid Metabolism in diabetic Australian Aborigines Following Temporary Reversion to Traditional Lifestyle (オーストラリア メルボルン大学 薬学部 オデア博士)
オデア博士(Ph.D)は、ドイツ、フランス、米国で研究実績を積み、ロイヤルチルドレン病院、ベーカーメディカルリサーチインスティテュートを経て現在Monash Universityにて成人病を含めた各種研究をし成果 を上げております

 

 

  カンガルーミートと他の食肉との違い

 

  これまでご紹介した通り、ルーミートは低脂肪、高蛋白、低コレステロールという特徴を持っています。しかし、ルーミートの脂肪にはさらに隠された秘密がありました。

  ルーミートの脂肪含有量はもともと非常に低い(部位に関わらず1~2%)のですが、その少ない脂肪の40%が多不飽和脂肪酸で構成されています。これまでのオーストラリアの専門機関による研究ではルーミートに含まれている多不飽和脂肪酸がルーミート中心の食生活を実践している人々の生活習慣病(高血圧、心臓病、脳梗塞等)を予防する働きがのあることが証明されています。つまり、低脂肪、高多不飽和脂肪酸、低コレステロール、高蛋白の組み合わせがルーミートダイエットを成功させ、トータルな形で生活習慣病を予防しています。

若い方にこそお勧めしたいルーミート

 
動物性脂肪の取り過ぎとカロリー過多は、心臓病の原因になる「高脂血症」を招きます。カンガルー肉は、食肉の中で最も低脂肪・低コレステロール・低カロリー、しかも野生肉ですから筋肉の発達による良質たんぱくと十分なヘム鉄分が期待できます。お肉が大好きだけど太り過ぎが心配、また、やせ気味だからもっとお肉をとりたい、という若い方にこそお勧めしたい食材ですね。
(※ヘム鉄分=健康な血液をつくる要素となる鉄分)
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医学博士・管理栄養士の
井上正子先生